坐骨神経痛──腰・骨盤・呼吸・足からほどく
お尻から太もも、ふくらはぎ、時には足先まで「ビリッ」「ズキッ」と走る感覚――いわゆる坐骨神経痛。多くの方が痛みの場所だけに気を取られますが、身体は
呼吸の浅さ・重心の偏り・足首の硬さ・股関節の使い方・骨盤の開閉リズムといった要素が重なって症状をつくります。
松江市の松江市桑谷整体は、痛む所を強く押すのではなく、全体の通りを整えて「痛みが起こりにくい条件」をつくるところから始めます。
坐骨神経痛は“神経だけ”の問題ではない
坐骨神経は、腰椎~仙骨から枝分かれし、梨状筋まわりを抜けて脚へ向かいます。腰椎の配列・骨盤の締まり・股関節の内外旋・梨状筋やハムストリングの緊張・足首の遊びが少しずつ固まると、
神経の通り道に“狭さ”が生まれ、動作のたびに刺激されて痛みや痺れにつながります。反対に、仙骨が前へわずかにうなずく小さな動きとその戻り、腸骨の前後回旋、股関節の引き込みが呼吸とそろうと、
腰から脚へ抜ける流れが静かに回復します。
観察の要点――“部分”ではなく“連なり”で捉える
松江市桑谷整体では、まず立ち方・歩き方・座り方、呼吸の波、声の響き、皮膚の温度や張りを観て、身体がどちらへ力を逃がしているかを読み取ります。
触診では、胸郭(肋骨)の弾力、横隔膜の上下動、腹圧のかかり方、腰椎の配列、仙腸関節の遊び、股関節の内外旋、梨状筋周辺の反応、そして距骨下関節(足首の内外反)を確認します。
- 呼吸が浅い:吐きにくい胸郭=腰背部が固まり、骨盤の開閉が滞りやすい。
- 股関節の引き込み不足:太ももの前で歩く癖→梨状筋が常に緊張し、坐骨神経が刺激されやすい。
- 足首が硬い:荷重線がぶれて、腰・骨盤に負担が集中する。
- 体幹の回旋固定:胸郭と骨盤が同相で固まり、逃げ場がなくなる。
介入の原則――「順序」と「最小」で深く届かせる
いきなり痛む所を刺激するより、順序が効きます。まず吐く息に合わせて胸郭の弾力を取り戻し、横隔膜が下がる余地をつくる。次に足部の遊び(距骨の回旋・距腿関節のすべり)を回復させ、
足首→骨盤→背骨→肋骨→股関節の順に重心の通りを一筆書きにします。強い圧や長い揉み込みは防御反応を招きがち。必要最小の働きかけで、身体が自ら変わる余地を残します。
施術は手による調整で行い、呼吸と動作のリズムに合わせて進めます。
確認→調整→再確認――その場での実感を共有
変化は機能で見ます。例として、吐きやすさ・胸郭の弾力、立位の三点支持(かかと・母趾球・小趾球)、股関節の引き込み感、骨盤まわりの収まり、歩行の一歩目の軽さ、
お尻~脚にかけての突っ張りの変化など。これらがそろってくると、痛みの「出やすさ」そのものが下がります。言葉と感覚の両方で確認し、日常に戻しても続く手応えを一緒につくります。
左右非対称を前提にした腰・骨盤の見方
身体は左右同じにはできていません。骨盤は、右に出やすい上下の逃げと、左に出やすい開閉のリズムという傾向があり、これが股関節や梨状筋の緊張パターンに影響します。
片側ばかりに荷重が寄る生活が続くと、神経の通り道に“狭さ”が生まれやすくなります。先に呼吸の抜けと足首の柔らかさを出すだけでも、左右差は小さくなっていきます。
“戻り”を減らす実践――日常の動作にアドバイスを足す
坐骨神経痛の戻りは、日々の動作の積み重ねから。器具や大きな運動は要りません。まずは、次のポイントだけを日常に足してみてください。
- 呼吸:吐く息を少し長く。腰背部の力が抜けるのを待つ。
- 立ち方:三点支持を同時に感じ、足先で踏ん張らない。
- 一歩目:足先ではなく股関節の引き込みから前へ。歩幅は無理に広げない。
- 座り方:坐骨で座り、腰を反らせ過ぎず丸め過ぎない。長時間なら時々立つ。
- 荷物の持ち方:片側掛けを続けない。短い距離でも左右を入れ替える。
ケースの要点(要約・個人差があります)
- 座ると悪化、立つと少し楽:股関節の引き込み不足。吐く→足首→股関節→骨盤の順で流れが立つと、座位も安定。
- 歩き出しでピリッとくる:一歩目の踏み出しが足先主導。股関節から前へ出るコツで軽減。
- 朝がつらい、夕方は重だるい:胸郭の弾力不足と腹圧の偏り。呼吸の抜けを先に作ると一日の波が安定。
しびれや脱力、排尿・排便の異常、発熱、外傷の疑いなど、医療判断が必要なサインがある場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。整体の適応を見極めることも大切です。
よくある質問
Q. 痛い所を強く押したほうが早く良くなりますか?
A. 一時的にスッとすることはあっても、戻りやすい傾向があります。全体の通りを先に整えるほうが結果が安定します。
Q. ストレッチはたくさんやったほうが良い?
A. 数より正確さ。まずは1~2点のアドバイスを生活に混ぜるところから。やり過ぎはかえって固めることも。
Q. 痛みが強い日は受けないほうが良い?
A. 状態に合わせます。触れ方・体位を工夫すれば、かえって楽になることもあります。まずはご相談ください。
松江市で坐骨神経痛の整体をお探しの方へ
はじめての場所は少し緊張しますよね。松江市桑谷整体は、やわらかな明るさと静かな空気感で、落ち着いて呼吸しやすい雰囲気に整えています。
施術では確認→調整→再確認をその場で重ね、生活に戻っても再現できる身体の使い方を具体的なアドバイスとしてお渡しします。
松江市で坐骨神経痛にお悩みなら、どうぞ気軽にご相談ください。松江市桑谷整体が、日常に寄り添いながらお手伝いします。
今日からできる、坐骨神経痛のための小さなコツ
- 1分の呼吸休憩:作業の合間に、吐く息を少し長くして3~5呼吸。
- 椅子の浅座り:坐骨で座り、足裏は床へ。足先で踏ん張らない。
- 歩き出しの合図:「股関節から前へ」を心の中で唱えて一歩目。
- 荷物は左右交互:短い距離でも持ち替える習慣に。
まとめ
坐骨神経痛は、神経そのものだけでなく、呼吸・重心・足首・股関節・骨盤のリズムが関わる“全体の課題”です。痛む所を強く攻めるのではなく、通り道を開けるように整えていく――
それが静かで長続きする改善につながります。迷ったら、一度ご相談ください。松江市桑谷整体は、観察と手の精度、生活へのアドバイスを軸に、坐骨神経痛が気にならない毎日を目指して伴走させていただきます。