自律神経の乱れ

自律神経の乱れ──呼吸・胸郭・骨盤・足から整える

「寝ても疲れが抜けない」「動悸や息苦しさを感じる」「首肩が張ってイライラしやすい」「朝がつらい」――いわゆる“自律神経の乱れ”は、心だけの問題ではありません。
実際の身体では、呼吸の浅さ・胸郭(肋骨と胸椎)の固さ・腹圧の偏り・骨盤のまとまり・足首の硬さ・日常の所作が重なって、緊張状態が抜けにくくなります。
松江市の松江市桑谷整体は、呼吸の抜けと重心の通りを先に整え、身体が自分で緊張から解きほどける条件をつくるところから始めます。


“乱れ”は意志の弱さではなく、からだの条件の積み重ね

自律神経は、呼吸・心拍・体温・消化などを自動で調整する仕組みです。肋骨が上がりっぱなしで吐けない首が前へ出て気道が狭い
腹圧が首肩へ逃げる足首が硬くて重心が揺れる――こうした条件が重なると、全身は“常に急ぎ足”のモードになり、休もうとしても休めません。
反対に、吐く息で肋骨がそっと下がる弾力が戻り、仙骨が前へわずかにうなずく小さな動きと骨盤のリズムが整い、足裏で静かに立てると、
身体は自然に“落ち着くほう”へ切り替わります。ここを手で手伝うのが松江市桑谷整体の役目です。

観察の要点――“部分”ではなく“連なり”で捉える

最初に望診。立ち姿・座り方・歩きのテンポ、呼吸の波、声の響き、皮膚の温度や張り、画面を見る角度、腕の置き場までを見て、身体がどちらへ力を逃がしているかを把握します。
触診では、胸椎の伸び縮み、肋骨の外旋/内旋、横隔膜の上下動、腹圧のかかり方、第一肋骨の上がり、頸椎の配列、骨盤のまとまり、股関節の内外旋、距骨下関節(足首)の内外反の出方を確認します。

  • 呼吸が浅い:肋骨が上がりっぱなしで吐けない→交感系が優位に偏りやすい。
  • 頭の前方化:気道が狭く、首肩の緊張が抜けにくい。
  • 腹圧の偏り:内臓の動きが鈍り、胸郭もさらに固まる。
  • 足首の硬さ:荷重線がぶれて、全身が常に“踏ん張りモード”。

介入の原則――「順序」と「最小」で深く届かせる

いきなり首や肩だけを緩めても、すぐ戻ることが多いです。自律神経を整える鍵は順序。まず吐く息に合わせ、胸郭の弾力を回復し、横隔膜が下がる余地をつくる。
次に足部の遊び(距骨の回旋・距腿関節のすべり)を取り戻し、足首→骨盤→背骨→肋骨→首の順に重心の通り道を一筆書きにします。
刺激は強さではなく、必要最小の働きかけで身体の反応に同調。施術は手による調整で行い、静かな変化を積み上げます。

確認→調整→再確認――その場での実感を共有

変化は機能で確かめます。例として、鼻からの吐きやすさ、胸郭の弾力、首の根元(上位胸椎)が立つ感覚、肩の重さの抜け、立位の三点支持(かかと・母趾球・小趾球)、
歩き出しの軽さ、目の焦点の合いやすさ、眠気の質など。これらが揃ってくると、緊張の“抜け道”が日常にも残るようになります。
言葉と感覚の両面で確認し、生活に戻っても再現できる身体の使い方を具体的なアドバイスとしてお渡しします。

左右非対称を前提にしたからだの見方

身体は左右対称ではありません。胸郭や骨盤のリズムも左右で役割が少し違い、右に出やすい上下の逃げ左に出やすい開閉のリズムが見られることも。
片側ばかりで支えるクセが続くと、交感系の張りが抜けにくくなります。呼吸の抜けと足首の柔らかさを先に出すだけでも、左右差は自然に小さくなっていきます。

“戻り”を減らす実践――日常の動作にアドバイスを足す

戻りの多くは、日々の“ちょっとした癖”の積み重ねから。器具や大きな運動は不要です。まずは、次のポイントだけを日常に足してみてください。

  • 1分の呼吸休憩:肩をすくめず、吐く息を少し長くして3~5呼吸。
  • 光の浴び方:朝は窓辺で自然光を浴び、夜は画面の明るさを抑える。
  • 座り方:坐骨で座り、背もたれに預けすぎない。足裏を床へ。
  • 一歩目:足先ではなく股関節の引き込みから前へ。歩幅は無理に広げない。
  • 食事のリズム:時間と量を乱さず、よく噛む。息を止めて食べない。

ケースの要点(要約・個人差があります)

  • 眠りが浅い・夜中に目が覚める:胸郭の固さと第一肋骨の上がり。吐く→足首→胸郭の順で整えると寝付きが変わる。
  • 動悸・息苦しさ:首前面の緊張と気道の狭さ。呼吸の抜けを先に作り、胸郭に弾力を戻す。
  • 朝だるく夕方イライラしやすい:腹圧の偏りと重心の揺れ。足部→骨盤→胸郭で「立てる体」に戻す。

胸痛・強い息苦しさ・失神・高熱・急な麻痺など、医療判断が必要なサインがある場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。整体の適応を見極めることも大切です。

よくある質問

Q. 気持ちの問題だと言われました…
A. 気持ちと身体は一続きです。呼吸・胸郭・重心が整うと、心の落ち着きも出やすくなります。身体側からもアプローチしましょう。

Q. 強い刺激のほうが早く楽になりますか?
A. 一時的にスッとすることはあっても、戻りやすい傾向があります。順序と最小で深く届かせるのが結果的に近道です。

Q. 家でできることはたくさんあったほうが良い?
A. 数より正確さ。まずは1~2点を続け、実感が出てから追加しましょう。

松江市で自律神経の不調にお悩みの方へ

はじめてでも安心して過ごせるよう、松江市桑谷整体の部屋は、まぶしすぎない明るさと静かな空気感で、呼吸しやすい雰囲気に整えています。
施術では確認→調整→再確認をその場で重ね、生活に戻っても再現できる身体の使い方を具体的なアドバイスとしてお渡しします。
松江市で自律神経の不調にお困りなら、どうぞ気軽にご相談ください。松江市桑谷整体が、あなたの毎日に寄り添いながら整えていきます。

今日からできる、自律神経のための小さなコツ

  • 起きたら光を浴びる:カーテンを開けて深呼吸を数回。
  • 食事は息を止めずに:ひと口ごとに軽く吐く意識で。
  • 画面から目を離す休憩:1時間に1回、遠くを見て3呼吸。
  • 足裏を感じる:立ったら三点支持をそっと確かめる。
  • 寝る前のスマホ明るさ:少し暗くして、吐く息長めの3呼吸。

まとめ

自律神経の乱れは、呼吸・胸郭・重心・骨盤・足首・日常の所作が関わる“全体の課題”です。強い刺激に頼らず、順序よく最小で深く――それが静かで長続きする変化につながります。
迷ったら、一度ご相談ください。松江市桑谷整体は、観察と手の精度、生活へのアドバイスを軸に、日常の中でも続く整いづくりを
お手伝いさせていただきます。

ご予約・アクセス

【営業時間】平日 10:00〜20:00 / 土日 9:00〜19:00
【定休日】木曜・祝日

住所:島根県松江市片原町114
駐車場:2台

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