産後骨盤矯正

産後の骨盤矯正──抱っこ・授乳・呼吸まで

産後は「骨盤がゆるむ」だけの話ではありません。妊娠中から続く姿勢の変化、出産による骨盤底の負担、授乳・抱っこ・寝不足による胸郭と首肩の固着、腹圧の使い方の乱れ――
身体のあちこちに起きた小さなズレが重なり、骨盤が“落ち着きにくい条件”をつくります。松江市の松江市桑谷整体は、骨盤だけを操作するのではなく、
呼吸・重心・足首・胸郭・腹圧を含む全体から整えることで、産後の生活に馴染む安定をめざします。


産後の骨盤は「戻す」のではなく「落ち着かせる」

妊娠・出産期は、胸郭の開き/肋骨の上がり横隔膜の働きにくさ腹圧の偏り骨盤底の緊張と疲労など、
身体のバランスが大きく変化します。出産後にすぐ「元の位置」へ戻すのではなく、今の身体に合う落ち着き方をつくることが大切です。
具体的には、仙骨が前へわずかにうなずく小さな動きとその戻り、腸骨の前後回旋、股関節の内外旋が呼吸の波に合わせて自然に切り替わる状態を目指します。

観察の要点――産後特有の“連なり”を見抜く

産後の見立てでは、まず抱っこ・授乳・家事の所作、寝起きの動き、歩きのテンポを観ます。触診では、胸郭の外旋/内旋、横隔膜の上下動、腹圧のかかり方、仙腸関節の遊び、
股関節の内外旋、足部(距骨下関節)の内外反、骨盤底の反応(緊張の抜け/入り)を確認します。

  • 授乳姿勢による胸郭の固着:肋骨が上がり、吐く動きが弱い→骨盤の開閉が滞りやすい。
  • 抱っこによる片側荷重:片方の股関節に体重が寄り、左右差が固定しやすい。
  • 寝不足・浅い呼吸:横隔膜が働かず、腹圧が首肩に逃げる→腰回りが落ち着かない。
  • 足首の硬さ:距骨の回旋が出ず、骨盤に負担が集まりやすい。

介入の原則――順序を守って“少なく深く”

産後は身体が敏感です。まず吐く息が自然に長くなる余地を作り、胸郭の弾力を取り戻します。次に足部の遊び(距骨の回旋・距腿関節のすべり)を回復させ、
足首→骨盤→背骨→肋骨の順に重心の通りを一筆書きにします。強い圧は防御反応を招きやすいため、必要最小の働きかけで、身体が自ら変わる余地を残します。
施術は手による調整で行い、生活動作で出来るアドバイスをさせていただきます。

確認→調整→再確認――その場での実感を共有

変化は、機能の指標で確かめます。呼吸の深さと胸郭の弾力、立位の三点支持(かかと・母趾球・小趾球)、抱っこ時の重心、骨盤周りの収まり、
歩行時の足離れと骨盤の撓み、寝返りや起き上がりの軽さ。これらが軽くそろってくると、腰や下腹部の落ち着かなさ、恥骨・尾骨まわりの違和感は自然と軽くなっていきます。
言葉と感覚の両面で確認し、家に帰っても再現できる状態を一緒に作ります。

左右非対称を前提にした産後の骨盤

抱っこや授乳は、どうしても片側に寄った姿勢になりやすいもの。骨盤には、右に出やすい上下の逃げと、左に出やすい開閉のリズムという傾向があり、
同じ側だけで支える時間が長いと差が固定されます。対策は、呼吸の抜け足首の柔らかさを先に作り、骨盤が自分で締まり・緩む余地を回復させることです。

育児動作へのアドバイス――戻りを減らす使い方

産後の戻りは、日々の抱っこ・授乳・家事の積み重ねで起きます。器具や大きな運動は不要です。まずは、次のポイントだけを日常に足してみてください。

  • 呼吸:吐く息を少し長く。肩をすくめず、胸郭の弾力で抜く。
  • 抱っこ:片側固定を避け、左右をこまめに入れ替える。骨盤は軽く締めてから持ち上げる。
  • 授乳:背もたれに寄りかかりすぎず、坐骨で座る。膝下は床にフラット、足先で踏ん張らない。
  • 立ち上がり:息を止めず、股関節を引き込む。三点支持を感じてから一歩目。
  • 歩き:足先で地面を掻かず、股関節から前へ。歩幅は無理に広げない。

ケースの要点(要約・個人差があります)

  • 恥骨・尾骨まわりの違和感:胸郭の弾力と吐く息の回復→足部の遊び→骨盤の締まりの順で軽減。
  • 抱っこで腰が重い:片側荷重の是正。足首の柔らかさを先に出し、股関節の引き込みで受ける。
  • 寝返り・起き上がりがつらい:横隔膜の働きと三点支持を整え、腹圧を首肩に逃がさない。

強い痛みやしびれ、発熱、出血などがある場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。整体の適応を見極めることも、結果を安定させる一部です。

よくある質問

Q. 産後どれくらいから受けられますか?
A. 体調が落ち着き、日常動作に支障がない範囲で。無理のない姿勢・強さで進めます。まずはご相談ください。

Q. 骨盤ベルトは必要ですか?
A. 使い方次第です。締める前に、呼吸と足首で自分で締まる余地を作ると効果が安定します。

Q. 強めに矯正したほうが早く戻りますか?
A. 産後は敏感です。強い圧より、順序と最小の働きかけが結果として深く長持ちします。

松江市で産後の骨盤矯正を検討中の方へ

松江市桑谷整体は、生活のリズムに合わせて進めます。施術室の明暗・温度・音の少なさなど環境は中立に整え、
確認→調整→再確認をその場で繰り返し、家でも再現できる身体の使い方をアドバイスさせていただきます。抱っこや授乳の負担を前提に、無理のない方法で「落ち着く身体」を一緒に育てていきましょう。
松江市で産後の不調に悩む方は、どうぞ気軽にご相談ください。松江市桑谷整体が、日常へ戻るための伴走役になります。

今日からできる、産後の骨盤のための小さなコツ

  • 吐く息を少し長く:肩をすくめず、胸郭の弾力で抜く。
  • 三点で立つ:かかと・母趾球・小趾球を同時に感じる。
  • 抱っこは左右交互に:同じ側だけに偏らない。
  • 坐骨で座る:反り過ぎ・丸め過ぎを避け、息を止めない。

まとめ

産後の骨盤矯正は、骨盤単体ではなく呼吸・重心・胸郭・股関節・足首・骨盤底を含む全体の再設計です。順序を守り、少ない刺激で深く整える――それが、育児と並走できる現実的な方法だと考えています。
迷ったら、一度ご相談ください。松江市桑谷整体は、観察と手の精度、生活へのアドバイスを軸に、産後の毎日へ“落ち着き”を取り戻すお手伝いをします。

ご予約・アクセス

【営業時間】平日 10:00〜20:00 / 土日 9:00〜19:00
【定休日】木曜・祝日

住所:島根県松江市片原町114
駐車場:2台

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