僕の好きな漫画、範馬勇次郎のセリフだ。
「毒も喰らう、栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ―――血肉に変える度量こそが食には肝要だ」
僕の行なっている整体の方針がそうで、『酒なんか毎日飲んでんじゃねえ』なんてうちでは言わない。
もしかすると一般的に言われている健康論とは違うかもしれないし、そういった健康を追い求めて整体をしているんじゃないのではないかとも思う。
一般的に毒と言われる添加物を食らっても自分の体の力でこなし、排出することができ、飲みすぎてもアルコールを分解でき、食べすぎても十分に消化できる体を作りたいのだ。
人に「飲みすぎではないか?」と言われてお酒をやめるようではだめで、ただその人の反発を生んでしまうだけである。自分で自分の身体を感じて止めるべきところを見極められるようにしたい。
人間としての本能的な力を十全に発揮出来て、何があっても自分の体を信じることが出来る身体を作りたいのだ。
「整体ってどんなことをするんですか?」と聞かれることが多いが、返答に困ってしまうことがある。世間的にはあまりに一般的でないからだ。
『整体を受けると、毎日美味しいお酒が飲めるようになりますよ!』という触れ込みでは、まるで飲んだくれ製造機屋さんのようである。
