胸が苦しい。
息が浅い。
ため息が増える。
なんとなく気持ちが前に出ない。
そういう話を聞くことがある。
こういう時、心の問題だけとして見ていると外すことがある。
整体的に見ると、胸の前、大胸筋のあたりが固まっていることが少なくない。
大胸筋というと、筋トレで鍛える胸の筋肉という印象があるかもしれない。
ただ、整体ではそれだけでは見ない。
大胸筋は、腕の動き、肩の位置、呼吸の入り方にも関わる。
ここが固まると、肩が内に入り、胸郭が動きにくくなり、息も浅くなりやすい。
胸が固い人に、胸を張ればいいと言うのは少し乱暴である。
無理に胸を開こうとすると、かえって身体は守りに入る。
見た目は姿勢が良くなったように見えても、息が入っていなければ意味がない。
大事なのは、胸を開かせることではなく、胸が開ける状態になることだ。
肩の力が抜ける。
肋骨が動く。
腕の重さが変わる。
その中で、自然に息が入ってくる。
この順番の方が身体には合いやすい。
また、大胸筋は腕にもつながっている。
胸の前が固い人は、腕が前に出にくいことがある。
やりたいことがあるのに動けない。
言いたいことがあるのに出せない。
そういう時、気持ちだけでなく、胸と腕の動きが止まっていることもある。
だから、胸の固さは単なる筋肉の問題ではない。
その人がどう守っているのか。
何を我慢しているのか。
どこで動けなくなっているのか。
そういうものが、胸の前に出ていることがある。
松江市の桑谷整体では、胸の苦しさや呼吸の浅さを見る時、大胸筋だけを部分的にゆるめて終わりにはしない。
肩、腕、背中、骨盤まで含めて、身体全体のつながりとして見ていく。
胸が自然にゆるみ、息が入り、腕が出て、身体全体が前へ動けるようになる。
そこまで見ていくと、胸の固さの意味も少し変わってくる。