汗の内攻と秋の体

汗の内攻と秋の体

秋になると、体が重い、眠い、むくむ。
喉が痛い、耳が詰まる。
そんな不調が続いていませんか?

それ、“汗の内攻(あせのないこう)”かもしれません。
出るはずだった汗が、体の奥に引っ込んでしまうこと。
夏の間に出しきれなかった熱や湿気が、
冷え始めた皮膚にふたをされて、行き場をなくすんです。

体は出したいのに、出せない。
このズレが、だるさや眠気、喉や耳の違和感として現れます。
尿の出方も変わり、回数が増えたり、逆に減ったり。
色が濃くなったり、匂いが強くなったり。
どれも、体が“出口”を探しているサインです。

秋の体は、「出す」から「ためる」へ切り替わる季節。
だからこそ、いきなり冷たい水で満たすよりも、
小さく“出す”ことと、“温もりで潤す”ことが大切になります。


朝の足湯は、閉じた出口を思い出させてくれます。
45℃くらいの熱めのお湯に、4〜6分。
左右の赤みに差があれば、薄い方を1〜2分だけ足す。
それだけで、体は「ここから出せばいいんだ」と思い出すんです。


「熱 × 塩」で、内側からあたためる。
喉元を熱さが通り、胃からじんわり温もる。
冷たい水では届かない、体の芯への“あたため”。
味噌汁や塩生姜湯、少し塩を足したスープがちょうどいい。
温かさと塩気が、体の内側にしっとりと染みわたります。


出しすぎず、ためすぎず。
その間にある、ほどよい整いが秋のバランス。
汗の内攻をほどき、呼吸と排泄のリズムがそろってくると、
体は自然に軽くなっていきます。

出せる体に戻れば、季節の変わり目も、静かに通り抜けられる。
そんな秋を、ひとつずつ、取り戻していきましょう。

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