説明不要だと思うが、木村拓哉だ。
世代にもよるだろうが、僕の中で「カッコいい人」で真っ先に浮かぶのが木村拓哉である。
桑谷整体を始めるにあたり、店舗を探していた時に出会ったのが今の場所だ。
将来の夢として、老後か何かに茶室みたいな場所で整体をしたいと思っていた。
だが老後まで待っていたら確実に死ぬな、と急に思い立ち、今に至る。
以前は白衣とスラックスで施術をしていたが、和室でそれはないだろうということで、着物と袴で施術することに決めた。
まあ、師匠もそのまた師匠もそうしていたので、構造上いけるだろうという安直な判断だ。
とはいえ、着物なんぞ着たことも買ったこともない。
患者様として来てくださっていたお茶の先生に、根掘り葉掘り聞いた。
「毎日着るなら、こそ絹がいいんじゃない?」
『絹なんて高いし、身分不相応だ!』
「だから着るんじゃない」
そんなやり取りを重ねていたが、そもそも作業着としてあったデニムの着物があると教えていただいた。
デニムは嫌いじゃない。
普段もジーンズをよく履くし、絹に比べれば値段も手頃で、手入れも簡単。
戦闘服として相応しい。
アイコンカラーに近いインディゴもある。
かの木村拓哉も、ほぼ毎日デニムの上下を制服のように着ているということで、デニム着物に即決した。
木村拓哉は大戦モデルみたいな古いデニムが話題になることもあるが、デニム着物にヴィンテージはない。
そんなものがあったら、売上の大半を持っていかれるだろう。