冬の憂鬱

冬になると行動力が落ちる。

そんなことは説明不要だ。

 

外気が低いと肋骨が硬くなる。

冷たい空気を吸い込むと呼吸器の働きも落ちる。

すると、身体は守りに入り、動きが鈍る。誰でもそうなる。

 

体癖で言えば、5種は呼吸器が強い。体癖の中でも行動力お化けだ。

逆に、碇シンジやメーテルみたいな6種は呼吸器が繊細で、季節の影響を受けやすい。内側に沈みやすい。

これが悪いかと言えば、そうでもない。

彼・彼女たちはそれが常で、その反動として儚さやカリスマ性を持ち合わせている。どこか惹かれる存在だ。

 

ただ、情熱や行動力がないわけじゃない。

勿体ぶって、うちに秘めているだけなのだ。

顕著なのが三島由紀夫。

イベントや舞台、革命のようなアンチテーゼに触れた時、裡に秘めた力を爆発させてしまう。

それが良いのか悪いのかは判断できないが、度合いが大切なのだろう。

 

では、冬のこの「内向き」はどう扱えばいいのか。

気合で上げようとするとだいたい負ける。

まず身体の条件を戻す。

いちばん簡単なのは、目を温めることだ。

蒸しタオルを目に当てて2〜3分。

頭が休むと、呼吸が勝手に深くなる。胸郭もひらきやすくなる。

次に、胸とみぞおちの前面を冷やさない。

冬はここが冷えると胸郭が閉じて、息が浅くなる。

マフラーでも一枚足すでもいい。とにかく冷気を当てない。

それでもまだ硬いなら、背骨に呼吸を通す。

頭のてっぺんから仙骨まで、吸う息をスッと通すつもりで1分。

吐く息は放っておけばいい。

 

整体では「冬にチャリに乗るな、夏に乗れ」と言われるが、要は今の季節は体の前面の冷えに注意ということだ。

冬は攻める季節じゃない。守りを整える季節だ。

 

やる気がないんじゃない。

息が浅いだけだ。

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