最近、風邪やインフルエンザのあとに「手首が痛い」「腱鞘炎になった」と相談を受けることがある。
もちろん、風邪の一種のようなものなので、呼吸器に来る場合が多い。
実際に、子どもさんからうつって咳が止まらなかったあとに、腱鞘炎になったという方もおられた。
身体の状態を見ると、胸が窄まり、腕が巻き込んでいるせいで、手首に負担が集まっていた。
こういう場合、調整点としては定番の肘と手首の調整を使う。
普段は調整レベルで済むので、お互いに楽なのだが、矯正が必要な場合は少し痛みが出るので申し訳ない。
ただ、動きがついてくれば、手首はゴリゴリ言わなくなり、痛みも出にくくなる。
だが、これは比較的簡単なパターンの腱鞘炎だ。
ひどいものになると、首の調整も必要になってくる。
首の前側の斜角筋という筋肉を緩めることで、腕の筋肉も緩んでくるし、同時に呼吸器の調整にもなる。
風邪を引いて呼吸器に負担がかかった場合は、そこを整えておくと経過が早いことがある。
前鋸筋を緩めないと改善しにくい腱鞘炎もある。
手術などで痛みの出る場所だけを処理しても、原因になるものが残っていれば、別の形で負担は続いてしまうことがある。
腱鞘炎もそうだが、大事なのは「なぜ腱鞘炎になったのか」を身体から丁寧に辿ることだ。
身体をきちんと見ていけば、原因になるものは必ず見えてくる。