春は解毒の季節

この記事は何年も同じようなことを書いているような気がする。

たぶん通例になっているのだろう。

なにせ僕は、毎年バレンタインにチョコを食べすぎて、お腹を下す。

 

最近はめっきり春が来た。と感じる。

冬に眠っていたものが、勝手に起きてくる季節だ。

今の時期は木の芽時という言葉がある。

蕗の薹が出て、梅が咲いて、もう少ししたらこの辺では河津桜も咲く。

 

人間も同じで、いろいろ目が覚める。

夫婦に不満が出たり、吹き出物が出たり、いつもより余分に喋りたくなったり。

春は、何かと忙しい。

 

こういうものは、身体が季節に合わせてうまく緩んでいれば、自然に消化される。

ところが消化できないと、途端にややこしくなる。

喧嘩になる。八つ当たりする。物を壊す。腹を下す。

最近、騒がしいのはだいたいこの流れだ。

 

僕も分かっているつもりだった。

春は排泄の季節だ、と。

 

それなのに。

患者さんから頂いたチョコレートを、子どもや奥さんに黙って独り占めして食べたら、見事にお腹を下した。

当然だ。

普段そんなに食べないのに、欲張った分の「帳尻合わせ」を身体が始めただけだ。

 

ここで厄介なのが、これを「故障」と勘違いして薬で止めてしまうこと。

止めれば、身体の中で“それ”の行き場がなくなる。

行き場がなくなれば、別の形で出そうとして、余分なものを作らされることがある。

 

ここで大切なのは、今の時期にチョコを食べるなという話ではない。

あえて毒を喰らうことが呼水になり、体内の解毒が捗るので、要はなんでも使いようだ。

健康なものばかりを追い求めているようでは、いつまで経っても自分の身体が丈夫にならないからだ。

 

整体では、出るものは出せと言われる。

そして、引っ込んでしまうものには十分注意しろとも言われる。

 

もちろん、薬の力が必要な場面はある。

ただ、必要な時に必要な分だけ。

春は特に、「止める」より「通す」方が、結果的に早い。

タイトルとURLをコピーしました