食いしばりを、顎だけの問題として見ていると外すことがある。
食いしばりというと、顎が悪い、歯ぎしりが強い、噛み合わせの問題、と見られやすい。
もちろん、顎に出ている以上、そこは無関係ではない。
ただ、顎だけ見ていても足りないことがある。
実際、食いしばりが強い人は、顎だけでは済まない。
こめかみや側頭部が張り、首の前や横まで固くなる。
噛んでいるのは顎でも、固まっているのは顎だけではないのである。
自分としては、こういうものを足の胆系ラインから側頭部までのつながりで見るとしっくりくることがある。
側頭部が張り、足の外側も抜けていない。
そういう人は、ただ口だけで噛んでいる感じではない。
身体全体が上へ引き上がり、外へ張っている。
その緊張の出方として見た方が自然なことがある。
さらに、胸鎖乳突筋も無視できない。
食いしばりが強い人は、首の前や横が張っていることが多い。
胸鎖乳突筋が突っ張ると、首は前へ引かれ、頭も休まりにくくなる。
頭が休まらないから、また噛む。
噛むから、側頭部も首も固くなる。
この流れに入ると、顎だけゆるめても戻りやすい。
頚椎4番あたりも、このあたりでは気になるところである。
首の中ほどが固まり、前面にも余裕がなくなると、首から上全体が休まりにくい。
食いしばりを見ていても、顎そのものより、その少し下や横に本体があるように感じることがある。
だから、食いしばりは顎の問題ではある。
けれど、顎だけの問題ではない。
側頭部、胸鎖乳突筋、頚椎4番、足の胆系ライン。
そこまで見て、はじめて全体が見えてくることがある。
食いしばりがある人は、我慢強いというより、頭も首も休まりにくいまま頑張っていることがある。
マウスピースだけで済む人もいるのだろう。
ただ、それだけでは足りない人もいる。
噛む力の奥に、抜けない緊張がある。
そこを見落とすと、食いしばりは顎だけの話になってしまう。
松江市の桑谷整体でも、食いしばりを見る時は、顎だけを追いかけない。
側頭部、首、胸鎖乳突筋、頚椎、足の外側まで含めて整体的に見ていく。
噛んでいる場所より、抜けなくなっている流れを見る。
そこが大事だと思っている。