腰の痛みの裏にある肘の硬さ

腰痛だからといって、腰だけ見ていても分からないことがある。

前にかがむと痛い。
起きる時に引っかかる。
反るのも気持ち悪い。
そういう腰痛を、腰の筋肉が張ってますねで片づけるのは、少し雑だと思う。

野口整体では、腰椎5番は前後の動きや骨盤の働きと関係が深い場所として見る。
前に行く、後ろに引く、倒す、起こす。
そういう前後の運動が鈍くなると、腰椎5番のあたりに痛みや重さが出やすい。

腰が痛いから腰を揉む。
もちろんそれで少し楽になることもある。
でも、すぐ元に戻るなら、それは腰だけの問題ではないのだと思う。

そこで見たいのが、肘の硬さである。

野口整体では、上肢第5という見方がある。
肘のあたりに出る硬さで、からだの中にこもった緊張や、抜けきらない熱、内側で処理しきれないものが出やすい。
考えすぎる人、言いたいことを飲み込む人、頭ばかり働いてからだが置いていかれている人は、ここが妙に硬いことがある。

考えすぎは、頭の問題だけではない。
呼吸が浅くなる。
胸や背中が固まる。
骨盤の動きが鈍くなる。
その結果、腰椎5番が無理をさせられる。

腰が痛いのに肘が硬い。
変な話に聞こえるかもしれないが、からだはわりとこういう回りくどい出方をする。
面倒だが、そういうものだ。

腰痛を腰だけで見ていると、見誤ることがある。
骨盤、呼吸、胸の詰まり、肘の硬さ。
そこまでつながって見えてくると、腰の痛みもただの腰痛ではなくなる。

前後の動きで痛む腰痛は、からだ全体の前後の運動が鈍っているサインかもしれない。
その奥に、考えすぎて緊張が抜けなくなっている状態が隠れていることもある。

痛い場所だけ追いかけても、分からないことはある。
そういう時は、どこが本当に全体を縛っているのかを見た方がいい。

桑谷整体では、痛いところだけにとらわれず、骨盤や背骨、呼吸、全体のつながりを見ながら整えている。
腰椎5番の痛みや、前後の動きで引っかかる感じがある方は、一度、腰以外の流れから見直してみるのもいいと思う。

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