梅雨になると、腰が重い、痛い、張る、という人が増える。
ただ、梅雨の腰痛を腰だけの問題として見ていると外すことがある。
この時期の腰は、腰そのものが悪いというより、身体が抜けていない重さとして出ていることがあるからだ。
気圧や湿気の影響もあるのだろう。
ただ、それだけではない。
汗がうまく出ず、熱や水分が身体の中にこもる。
その梅雨どき特有の重たさが、腰に降りてくることがある。
整体的に見ると、この時期は汗の内攻を起こしやすい。
出るはずだった汗が引っ込み、熱が外へ抜けない。
そうなると、身体は重くなる。
腰も重くなる。
ここで見たいのが、胸椎5番である。
胸椎5番まわりが固まると、汗が出にくくなり、呼吸も浅くなる。
肋骨や肩甲骨の動きまで鈍ると、熱も湿気も外へ抜けにくい。
腰痛なのに胸椎5番なのか、と思うかもしれない。
ただ、梅雨の腰痛は、腰を揉んだから抜けるとは限らない。
胸が固いままでは、身体の上が詰まり、腰まで重さが残ることがある。
さらに、腰椎5番まで固まっていると、上だけをゆるめても足りない。
胸が開くだけではなく、腰まで動きが通る必要がある。
上から下まで抜けて、ようやく腰の重さが変わる。
だから自分は、梅雨の腰痛を見る時、胸椎5番と腰椎5番を一緒に見たい。
胸の詰まりと、腰の止まり。
この二つがつながっていることがある。
足の後ろ側の硬さも見逃せない。
太ももの裏からふくらはぎまで縮んでいると、下へ抜ける流れが悪くなる。
下が抜けない身体で、上だけ発散しようとしても苦しい。
胸が開き、腰が動き、足の後ろまで抜ける。
そこまでそろって、梅雨の重たさは腰から抜けやすくなる。
だから、梅雨の腰痛は、ただ腰を揉めばいいという話ではない。
汗が出る身体か。
熱や湿気がこもっていないか。
胸と腰が止まり、足の後ろまで縮んでいないか。
そこまで見て、はじめてこの時期の腰痛はわかりやすくなる。
梅雨は、腰が悪いというより、身体が抜けていない季節なのだと思う。
抜けない身体に、腰だけの処置を重ねても、重さは残る。
松江市の桑谷整体でも、梅雨の腰痛を見る時は、腰だけを追いかけない。
胸椎5番、肋骨、腰椎5番、足の後ろ側まで含めて、熱と湿気が抜ける身体になっているかを見ていく。
腰に出ている重さの奥に、身体全体の詰まりがある。
そこを見落とさないことが大事だと思っている。