背骨の調整で欠かせないのが、一側、二側、三側というものだ。
まず一側というのは、背骨のきわにあるパリパリするやつだ。
実際に調整されたことのある方なら、パッとお分かりだろう。
何とも触られて良いのか悪いのか、どこかに響くような独特の感触がある。
整体では、この部分を身体の緊張や精神的な緊張と関係する場所として観る。
このパリパリも硬結と呼ばれるものなのだが、固まってしまうと、自分ではなかなか取れてこない。
これを弾いて調整することになる。
『自分でもできる改善方法はありませんか?』
と聞かれることも多いが、ここまで固まっていると、お教えしたいのは山々だが、何とも難しい。
次に二側。
背骨から大体指二本分外側、脊柱起立筋の盛り上がっている辺りだ。
本来は筋肉がきれいに盛り上がっているのだが、異常があると、その筋肉の中に硬結という塊ができてしまう。
二側は、主に筋肉の働きや身体の運動に関係する場所として観る。
動かすと痛い、動かしづらい、筋肉が疲れている。
そういった身体を観るときに、この二側を調整することが多い。
大雑把に言えば、動く人のための調整である。
そして三側。
背骨から指三本分ほど外側にあり、整体では内臓の働きと関係する場所として観ることが多い。
例えば、ある内臓に負担がかかっていると、その裏側に当たる背中の部分が弛緩していることがある。
これがまた独特なのだ。
表面は力が抜けて、まるで沼のようになっている。
ところが、その沼の奥底を探っていくと、硬結がある。
その硬結を処理し、弛緩した部分に弾力が戻ってくるかを確かめる。
反対に、内臓の負担が落ち着いてくることで、この弛緩が変わってくる。
ちなみに、さらに外側には四側というものもある。
これは運動不足の人や、身体の中に身がパンパンに詰まっているような人に使うことがある。
悪くなると、本当にパンパンなのだ。
蟹の身であれば非常に高級で良いのだが、人間ではそうもいかない。
脇の辺りをつままれて、非常に痛い思いをした方もおられると思う。
そういった身体の張りを観るときにも、四側を活用する。
本来、状態が良ければそこまで痛む場所ではないのだが、悪くなるとこれが非常に痛い。
この場を借りて謝りたいと思う。