「世間にいるばーさんみたいな格好はしたくない」
施術にいらした70代の女性が、そんなことを言った。
とてもおしゃれな方で、色使いに敏感な3種体癖。
それなら外見を変えなくてもいいので、
『派手な下着に変えてください』
と伝えた。
ただし条件がある。
『干しているところを、旦那さんには絶対に見られないでください』
一見すると、何を言っているのだと思う。
いよいよ頭がおかしくなったと思われても仕方がない。
まあ、常連さんだから言える方法ではある。
下っ腹が出るからと、矯正下着なんぞ履いていてはダメだ。
僕は以前から、三枝先生の『カーテン・パンティ法』という方法を知っていた。
若い頃に初めて知った時は、
『何を言っているんだ、この人は』
と思った。
人から見えるところではなく、自分だけが知っているところを変える。
そういう方法だ。
三枝先生には、アントニオ猪木にパワーが足りないからと赤いタオルを持たせた、という逸話も聞いたことがある。
そういう人なのだ。
するとその方から、
「布の面積は小さい方がいいか?」
「紐みたいなのでもいいか?」
「もし見せる機会があったら、見せてもいいか?」
と、ずいぶんノリノリである。
そこはもう、勝手にしてくれと返答しておいた。
ただ、Amazonで適当に買えるようなものではダメだ。
サルートのような、
『ここぞという時に履くもの』
でなくてはならない。
誰かに見せるためではない。
むしろ、誰にも見せないからいいのだ。