暑い。
とにかく暑い。
もうこれは周知の事実だ。
まごうことなき共通認識でもある。
動きたくないのは分かる。
ところが、体力が余って仕方がない方がおられる。
『まさか、今の状態でうなぎなんか食べませんわな?』
と聞くと、
「うなぎは嫌いだ。」
というので、一安心した。
夏は確かに暑いが、汗をかく時期でもある。
夏を至極真っ当に過ごしている方は、健康的だ。
実際にお身体を観ても、そう感じる。
反対に、冷房の中で動かずにいると、身体も顔も膨らんでくる。
夏だから体力が落ちたのではない。
暑さを避けすぎて、身体を使わなくなっていることもある。
身体を締めるには、動くことだ。
掃除でもいい。
床を拭く。
窓を磨く。
要らないものを捨てる。
家は片づく。
身体も締まる。
頭を締めたいなら、ねじり鉢巻もいい。
手拭いのような木綿を使って、頭に巻く。
頭が締まる。
フェイスラインまで締まってくる。
見た目は滑稽だ。
だが、効く。
『ねじり鉢巻をして、家の掃除でもしたらどうだ?』
と言うと、
「お母さんが急にやる気を出したら、怪しく見える!」
と言われた。
確かに、ビジュアル的には怪しい。
夏の昼間に、ねじり鉢巻で無言のまま床を磨いていたら、家族も少し警戒するだろう。
それでも、体力が余っているなら使った方がいい。
冷房の中で身体を膨らませるより、鉢巻を巻いて掃除をする。
見た目は怪しい。
身体は、案外まともだ。