整体的に観る『梅雨の身体』

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梅雨は、身体が腐りやすい。

もちろん、本当に腐るわけではない。

ただ、梅雨の身体を観ていると、そう言った方が近いことがある。

 

梅雨は、ものが傷みやすい。

食べ物は悪くなり、洗濯物は乾きにくく、部屋にも湿気がこもる。

身体も同じである。

 

湿気が抜けず、汗も出きらず、胃腸が重くなる。

身体の中に、余分な湿りがこもる。

頭が晴れない。腰がだるい。足がむくむ。胃がすっきりしない。

梅雨の不調は、気分の問題というより、身体が乾かず、発散できなくなっている状態として観た方がわかりやすい。

 

この時期に必要なのは、無理に元気を出すことではない。

こもった湿りを、外へ逃がせる身体にしておくことである。

 

そのためには、汗をかける身体がいる。

激しく動いて無理やり出す汗ではない。

湯船に入った時や、足湯・膝湯をした時に、じんわり出てくる汗でいい。

 

梅雨は湿気が多いので、汗をかいても乾きにくい。

だから皮膚の発散が鈍りやすい。

皮膚呼吸という言い方をすることもあるが、ここで言いたいのは、皮膚から酸素を吸うという話ではない。

汗を出し、熱を逃がし、身体の内側を外へ開いていく働きのことである。

 

もうひとつ、梅雨は捻りが大事になる。

ただゆるめても、湿りは抜けないことがある。

身体を捻ると、背骨と肋骨が動き、腹が絞られ、腰の奥にも刺激が入る。

整体的に観ると、腰椎3番まわりの弾力や捻れ方に、発散の悪さが出ていることがある。

 

汗が出にくい。尿の抜けが悪い。足がむくむ。腰が重い。

こういう時は、腰だけを観ても足りない。

骨盤、肋骨、足首、膝裏、胃の裏まで含めて観る必要がある。

 

梅雨の身体は、上下に伸ばすだけでは抜けない。

前後に動かすだけでも足りない。

捻ることで、内側にこもったものが絞られ、外へ出る流れがつきやすくなる。

 

ただし、強く捻ればいいわけではない。

反動をつけて無理に捻ると、かえって腰や背中を固める。

息を吐きながら、背骨、肋骨、骨盤が少しずつ連動するくらいでいい。

 

椅子に座って、軽く身体を捻るだけでもいい。

骨盤を立て、息を吐きながら、ゆっくり左右に捻る。

動きにくい方を無理に押し込まず、吐く息に合わせて少し待つ。

じんわり汗が出たり、腰や背中が軽くなれば、それで十分である。

 

あとは、湯船に入ること。

足湯や膝湯を使うこと。

冷たいものを摂りすぎないこと。

汗をかいた後に、冷房で腹や腰を冷やしすぎないこと。

 

梅雨の養生は、頑張ることではない。

身体の湿りを抜き、発散できる状態にしておくことである。

 

梅雨時期の不調は、気合いで乗り切るものではない。

湿りが抜けない身体に、さらに気合いを足しても重くなるだけだ。

 

汗と捻りが出てくると、胃腸や腰の重さも抜けやすくなる。

梅雨は、身体が腐りやすい。

だからこそ、溜めずに出せる身体にしておく。

それが、整体的に観る梅雨の身体である。

 

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