涙活なるものがあるらしい。
先日、教え子だった子と話をしていた時に知った。
患者さんに、行き場のない感情を緩めるために勧めたらしい。
整体的に見ると、行き場のない感情というのは、ただ頭の中に残るだけではない。
身体にも残る。
特に、左の季肋部が固まり、脾臓のあたりに重たさとして残っているように見えることがある。
だいぶ溜め込んでいる人は、そのあたりが硬く、張って、抜けにくくなっている。
気持ちの問題というより、身体の中で発散しきれずに残っている感じである。
そういう時に、いい涙を流せると、脾臓のあたりがふっと緩むことがある。
もちろん、外から腹部を調整してゆるめることもできる。
ただ、自分の内側から発散できたものには、やはり敵わないところがあると思う。
外からゆるめる。
内から抜ける。
その両方がそろうと、身体はだいぶ変わりやすい。
泣くというと、弱いことのように思う人もいるかもしれない。
だが、溜め込んだまま固まっているより、ちゃんと涙になって出る方が、身体には自然なこともある。
左の季肋部が固い。
胸が詰まる。
感情が行き場をなくしている。
そういう時は、ただ我慢するより、いい涙を流せた方がいいことがある。
整体的に見ると、涙はただの感情表現ではない。
身体の中で抱え込んでいたものを、外へ出すひとつの働きでもあるのだ。