最近、「睡眠時間は一日30分程度でも十分」という話を見かけた。
睡眠を短くすれば、その分だけ活動できる時間が増える。
なるほど。
計算としては間違っていない。
ただ僕は、『それを決めるのは頭なのか?』と思った。
整体では、睡眠を時間だけでは見ない。
体癖によっても眠り方は違う。
上下型は頭をよく使うため、比較的睡眠時間が長くなるとされる。
反対に9種は、短い睡眠でも足りることがある。
だからといって、
『上下型は八時間』
『9種なら四時間』
という話ではない。
身体が必要としている睡眠が違うというだけだ。
以前、三、四時間の睡眠で十分だと豪語する人と一緒に仕事をしていたことがある。
確かによく働いていた気はする。
ただ、僕には頭がかなり疲れているように見えた。
判断が雑になり、必要のない仕事を増やし、同じようなことを繰り返す。
頭の疲れを取るためにも『寝ろよ』と常々思っていた。
短時間睡眠そのものを5種だと言うつもりはない。
ただ、『睡眠を減らせば、その分だけ活動時間が増える』という考え方には、かなり5種的なものを感じる。
5種は行動性が強い。
僕には、『健康だから動く』というより、『動けるから動く』ように見えることがある。
まだ動ける。
だから、まだ寝なくてもいい。
でも、それは頭がそう思っているだけではないのか。
身体全体を会社だとすると、頭や意識は会社の受付みたいなものだ。
受付がまだ客の電話を取れていても、裏の設備まで問題がないとは限らない。
それなのに、『まだ電話が取れるので、会社は休まなくて大丈夫です』と勝手に受付が休業日まで決め始める。
少し話がおかしい。
睡眠時間を頭で決めることも、僕にはそれと似て見える。
30分で眠り切れる身体なら、それでいいのかもしれない。
ただ、『30分で十分な身体になろう』と先に決めるのは、やはり順番が逆なのではないかと思う。
身体が眠り終わったから起きる。
起きたいから、身体に睡眠を終わらせるのではない。