恒例のお茶の先生に、
「つる首を買っておきなさい」
と言われていた。
なかなか買いに行かなかったのだが、シルバーウィークにようやく重い腰を上げ、古道具屋などを巡ってみた。
幸い、店舗の近くには古いものを扱う店がいくつかある。
その中で、なかなか趣のある店を見つけた。
民芸の店 鷦
奥は蕎麦屋で、表側が民芸品の店になっている。
俗にいう鰻の寝床というやつだ。
冷やかし半分で入ったのだが、なかなかいいものがある。
女主人に話を聞いていると、ここでもお茶の先生に出会ってしまった。
何か縁があるのかもしれない。
お茶道具や花掛けなど、いろいろと出していただいた。
そのうち、
「あなたのところは儲けている?」
と言いながら、なかなか高額なものまで出てきた。
そちらは遠慮させていただいた。
白いつる首があった。
決して安くはないが、この手のものとしては手頃な方なのだろう。たぶん。
その辺の草花を投げ入れていただくと、一層輝くのでカード支払いで即決した。
以前から、
「その辺の雑草を活けたらいい」
とは言われていた。
本当にそのようだ。
今までは花を買いに行っていた。
その辺に生えているものを、ちゃんと見ていなかっただけなのかもしれない。