帝王切開が悪いと言いたいわけではない。
ここは、最初にはっきり書いておきたい。
ただ、自然分娩とは違う形で出産を終えている以上、産後の身体の残り方が違う方はおられる。
大事なのは、どちらが良い悪いではない。
出産の経過に合わせて、産後の身体を見ていくことだと思っている。
野口整体でいう安産操法というのは、単に安産だけを目的にした技ではない。
骨盤の開閉、腹の働き、全身の緊張を整えて、身体が産む流れに乗りやすくするためのものだと思っている。
そう考えると、帝王切開の方に安産操法に通じるような調整が必要になるのは、むしろ自然だ。
自然分娩と同じことをする、という意味ではない。
出産後の身体が切り替わっていくために、骨盤や腹、胸の緊張を見ていく必要があるということだ。
産み方が違えば、身体に残るものも違う。
帝王切開では、お腹を切って出産を終えている。
そのため、腹の奥に力が入りにくかったり、骨盤の切り替わりが途中で止まったように見えたり、胸や肩に防御のような固さが残ることがある。
もちろん、全員がそうなるという話ではない。
ただ、産後の身体を見る時に、出産の経過を抜きにして見ることはできない。
ここを無視すると、産後の不調をただ骨盤だけの問題として見てしまう。
帝王切開後の身体は、骨盤だけ見ても足りないことがある。
腹の奥がどう働いているか。
胸や肩に防御が残っていないか。
身体が出産後の状態へきちんと切り替わっているか。
そこまで見た方が、産後の身体は分かりやすい。
だから、帝王切開の方に安産操法的な調整をすることは、不自然なことではないと思っている。
産後の身体を切り替えるために、必要になる場面は普通にある。
産み方が違えば、整え方も違って当然である。
同じ産後という言葉でまとめても、身体の経過は同じではない。
そこを見落とさないことが大事だと思っている。
松江市の桑谷整体でも、帝王切開後の産後の身体を見る時は、骨盤だけを追いかけない。
腹の緊張、胸の固さ、身体に残った防御のようなものまで含めて整体で見ていく。
出産の経過ごと、その人の身体として見る。
産後の整体では、そこが大事だと思っている。