骨盤底筋の締まり、というと少し地味に聞こえるかもしれない。
ただ、整体的に見ると、これは案外大事なことである。
下が締まると、腰が落ち着き、身体の中心が立ってくる。
そこに心臓のしっかり感まで関わってくることがある。
骨盤底筋というと、一般的には尿漏れ予防や産後のケアとして語られることが多い。
もちろん、それも大事である。
ただ、自分としては、それだけでは少し狭いと思っている。
骨盤底筋を含めた下の締まりは、身体の中心と関わる。
下が抜けていると、腰が決まらない。
腰が決まらなければ、身体の軸もぼやける。
軸がぼやけると、頭まで散りやすくなる。
つまり、骨盤底筋の締まりは、骨盤底だけの話ではない。
下腹の力、腰の落ち着き、心臓のしっかり感、頭のてっぺんまで通る縦の軸。
そういうものと、まとめて関わってくるように見えることがある。
昔は、溺れた人を助ける時に、肛門の締まりで助かる力を見るような話まであったという。
本当かどうかはともかく、それくらい整体では、下の締まりを軽く見ていなかったのだと思う。
ただ筋肉を締めるというだけではない。
中心があるか。
まだ立て直せる力があるか。
そこに、その人の生命力のようなものが出ると見ていたのだろう。
若さという意味でも、ここは大きい。
整体の流れでは、一日百回肛門を締めることが若返りに通じる、という話もある。
これも単なる筋トレではなく、下が締まることで身体の中心が立ち、上まで通りやすくなるという見方なのだと思う。
しかも、これは下だけの話ではない。
整体では、頭のてっぺんにある百会、頭部第三調律点のあたりも大きい。
下を締めるようにすると、百会のあたりまでわずかに引き締まる。
下が締まれば、上も締まる。
逆に、上がぼやけていれば、下の締まりも弱い。
下と上は別々ではない。
骨盤底筋を締めるというのは、下だけを固めることではない。
下が締まり、腰が落ち着き、心臓がしっかりし、百会まで通る。
その縦のつながりを作ることなのだと思う。
自分の中心がない。
落ち着かない。
腰が決まらない。
頭が散りやすい。
そういう時は、骨盤底筋を含めた下の締まりと、百会の感じを一緒に見た方がいい。
骨盤底筋の締まりは、見た目よりずっと大事である。
ただ下を締めるのではない。
下から上まで通して、自分の軸を作る。
その結果として、若さまで出てくる。
松江市の桑谷整体でも、骨盤底筋や下腹の力を見る時は、ただ筋肉としては見ない。
骨盤、腰、心臓、頭の締まりまで含めて、身体全体の軸として見ていく。
下が抜けると、身体は頼りなくなる。
だからこそ、骨盤底は地味に見えて、かなり深い。