夏になると、暑さそのものより、熱をうまく逃がせない身体になっている人が増える。
暑さに弱い、と言う方は少なくない。
ただ、それは夏が苦手というより、夏を抜けられない身体になっていることがある。
汗が出ず、熱がこもる。
身体は重く、冷房に当たると余計にだるい。
そういう時、身体は暑さに負けているというより、熱の逃げ場を失っている。
整体的に見ると、夏は汗が出る身体にしておくことが大事である。
ただ、だらだら汗をかけばいいわけではない。
胸が開き、呼吸が入り、熱が外へ抜ける。
その流れの中で、汗が出ることが大事になる。
そこで見たいのが、胸椎5番である。
胸椎5番まわりが固まると、汗が出にくくなる。
呼吸も浅くなり、肩甲骨や肋骨の動きまで鈍る。
そうなると、熱を外へ逃がす力も弱くなる。
熱がこもる身体は、ただ暑いだけでは済まない。
肩こりや背中の張りが強くなり、腰が重く、頭までぼんやりすることがある。
夏の不調は、疲れというより、熱が抜けない重さとして出ていることがある。
だから夏は、まず肋骨の硬さを取り、胸が開く状態にしておきたい。
胸が固いままでは、呼吸も汗も通りにくい。
熱がこもれば、身体は夏に負けやすくなる。
さらに、腰椎5番まで固まっていると、上だけをゆるめても抜けきらない。
胸だけ開けばいいのではなく、腰まで動きが通る必要がある。
上から下まで抜けて、ようやく熱の逃げ道ができる。
だから自分は、夏の調整では胸椎5番と腰椎5番を一緒に見たい。
胸の詰まりと、腰の止まり。
この二つがつながっていることがある。
足の後ろ側の硬さも見逃せない。
太ももの裏からふくらはぎまで縮んでいると、下へ抜ける流れが悪くなる。
下が抜けない身体で、上だけ汗を出そうとしても苦しい。
胸が開き、腰が動き、足の後ろまで抜ける。
そこまでそろって、熱がこもりにくい身体になっていく。
夏は、ただ耐える季節ではない。
熱を逃がしながら、だらっと崩れすぎない身体にしておく季節だと思っている。
暑さに負けているのではなく、熱の逃げ道がない。
そう見た方が、夏のだるさや肩こり、背中の張り、腰の重さはわかりやすいことがある。
松江市の桑谷整体でも、夏のだるさ、肩こり、背中の張り、腰痛の重さを見る時は、ただ疲れているとは考えない。
胸椎5番、肋骨、腰椎5番、足の後ろ側まで含めて、熱を逃がせる身体になっているかを見ていく。
夏を越すには、気合いより抜け道である。